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焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン

更新日:2021年7月29日

日本の伝統的なお酒である焼酎。数多くの種類が存在しますが、『黒霧島』という名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。


今回紹介するのは、『黒霧島』を始めとした多くの銘酒を生み出す霧島酒造さんの工場、


《KIRISHIMA WALK FACTORY》 と 《KIRISHIMA ECO FACTORY》


です。


焼酎の里 霧島ファクトリーガーデンという広大な敷地内にあるこの施設では、造り手の魂が込められた上質な焼酎、その製造過程を見学することができます。


----《KIRISHIMA WALK FACTORY》----


■本格焼酎について学ぶだけでなく、様々なことを体験できる施設


KIRISHIMA WALK FACTORYの魅力は、芋焼酎の製造過程を間近で見学できることです。

ですがそれだけでなく、ここでは様々な体験をすることができます。ホームページで紹介されているのは、『観る。』『知る。』『くつろぐ。』『味わう。』の4つの魅力。



このうち製造過程の見学は『知る。』にあたりますが、それ以外にも様々なことができるのがこの施設です。是非あなたも、隅から隅まで巡ってみてはいかがでしょうか。







■選び抜かれたこだわりの素材


霧島酒造で造られている芋焼酎。それは確かなこだわりと受け継がれる伝統、厳選された素材から造られる魅惑のお酒です。そんな歴史あるお酒造りは、素材選びの段階から始まっています。




-九州の芋-

代表的な芋焼酎である『黒霧島』『白霧島』の製造に使われているのは、黄金千貫(こがねせんがん)という芋焼酎造りに適したさつま芋。

さつま芋は、一日に400トンもの量を仕込みに使う、芋焼酎造りの核となる素材です。

造る焼酎の種類によって芋の種類を使い分けますが、それらの全て九州産。鮮度を保つために、収穫から3日以内のものを使用しているそうです。



黄金千貫は、このKIRISHIMA WALK FACTOEYにて試食できます!





-厳選された米-

また、お芋と同時に使用されるお米も100%国産。

うち3分の1は宮崎県産です。お米は焼酎造りに欠かせない麹になる素材なので、ここでも上質な素材選びが活きてきます。



-九州の大地が育んだ地下水-

そして仕込みに使われる水ですが、これもまた選び抜かれた一級品の素材。

霧島裂罅水(きりしまれっかすい)という、都城盆地の地下に蓄えられた地下水です。


地殻変動と火山噴火によって生まれたシラス台地、そして雨に恵まれた都城という土地。

このような地理条件が、素晴らしい地下水を育んだのです。

霧島連山に降り注いだ雨が数十年をかけて濾過された地下水は、本格焼酎のおいしさの源となっています。


※焼酎の里 ファクトリーガーデン内にてご自由にご利用頂けます


■本格芋焼酎の製造工程① 製麹・一次仕込み


この施設の最大の目玉は、なんといっても製造工程の見学でしょう。

本格芋焼酎がどのように造られていくのか、間近で体験することができます。

今回は、その製造工程について取材を行ってきました。



本格芋焼酎の仕込みは、米の受け入れから始まります。1日あたり80トンもの量の100%国産米を使用して米麹を造ります。

このお米は外硬内軟という、外側が硬くて内側が柔らかいという絶妙な炊き加減で炊き上げられることで、上質な麴へと変化していきます。この米麴を生み出す作業を製麹と呼ぶのですが、昔は全て人力で行っていたそうです。


製麹の後、一次仕込みと呼ばれる工程に入っていきます。

大きなタンクに麴菌と霧島裂罅水、酵母菌を加え、5日間寝かせる工程です。これを行うことで麴菌の作用で酵母菌が増殖し、その結果アルコールと二酸化炭素が発生していきます。この5日間で、約14%のアルコール分を含んだ一次もろみというものが出来上がります。


ちなみに、この一次もろみは、酒母とも呼ばれます。酒の母と書かれるように、本格芋焼酎が生まれる大切な土壌というわけですね!



■本格芋焼酎の製造工程② 二次仕込み


主原料であるさつま芋は1日あたり400トンも使用しています。

これも全て九州産さつま芋100%!

8月~12月の収穫期には一つ一つ人の手で選別し、質の良いさつま芋だけが次の工程に進みます。


今度は二次仕込みへと移っていくわけですが……その前に、さつま芋を蒸す工程が挟まります。約1時間かけて、芯温が91度になるよう慎重に調節していくのです。蒸されたさつま芋は冷却され、ようやく迎えるのが二次仕込み。



先ほど造られた一次もろみと、蒸しあがったさつま芋に、霧島裂罅水(きりしまれっかすい)を加え二次もろみと呼ばれるものを造っていきます。


8日かけてこの工程は進んでいき、デンプンの糖化とアルコールの発酵が同時進行で行われていくのです。


■本格芋焼酎の製造工程③ 蒸留


出来上がった二次もろみを沸騰させ、アルコール濃度を高めるのが蒸留という工程。

その後熟成させることによって、数百種類もの成分が複雑に絡み合い、奥深い味わいが生み出されるのです。


見学が可能な工程はここまでですが、この後もブレンドやボトリングといった工程を通過し、最終的に完成する本格芋焼酎。

最高の素材、最新の技術、職人の技術が掛け合わされ生み出された、最高の逸品です。

ぜひ実際に足を運んで、その製造工程と奥深さを味わってみてはいかがでしょうか。





----《KIRISHIMA ECO FACTORY》----


つづいて、リサイクル・環境保全に取り組んでいる、KIRISHIMA ECO FACTORYを見学してみましょう。



■環境保全の取り組み


霧島酒造は、焼酎造りだけでなくその過程で発生する焼酎粕のリサイクルにも精力的に取り組んでいます。

その為の施設が、KIRISHIMA ECO FACTORYです。

この施設では、焼酎製造の際に発生した焼酎粕をメタンガスへと変換しています。

このメタンガスの一部は、電力としてそのまま地域に還元され、地元で暮らす人々が使用する電力の一部となっています。


お酒を造るだけでなく、様々な方向人々の生活を支える見事なアプローチです。



焼酎粕は他にも、栽培されているさつま芋の肥料としても活用されています。植物として蒸留の際に発生した二酸化炭素を酸素に変え、また芋焼酎の原料として収穫され……さつま芋を中心とした無限に続くサイクルが完成されているのです。



近年ではSDGsという持続可能な開発目標というものが世界的な取り組みとなり、人々の環境に対する意識・関心はますます高まってきています。こういった動きよりも前から、霧島酒造は環境への配慮に真摯に取り組んできており、それを人々への生活へと反映させてきていました。


このような自然や地域の人々への配慮と、地元に対する深い愛情とこだわり。真剣な想いはそのまま焼酎造りにも反映され、多くの人々に愛される素晴らしい焼酎が出来上がってるというわけですね!


その他にも、焼酎粕リサイクルという取り組みを焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン一帯を含め見学できるようにした仕組みを高く評価されたことからグッドデザイン賞を獲得したりもしています。

そういった方面にもしっかりと力を入れており、様々な方向から成長し続けていることが感じられます。




■まとめ


今回は焼酎の里 霧島ファクトリーガーデンにあるKIRISHIMA WALK FACTORYと、

KIRISHIMA ECO FACTORYについて紹介しました。


焼酎造りの最先端に触れるのは勿論、南九州の歴史や文化も学ぶことができる貴重な施設。

焼酎好きの人も、そうでない人も一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

きっと、新鮮で満足のいく体験ができるはず。

もしかしたら、新たな焼酎の魅力に目覚めてしまうかもしれません。


また黒霧島以外にも、白霧島、茜霧島など様々な種類の焼酎があり、これらは全て違ったさつま芋や麴を使用しているそうです。

クラフトビールなどもありますので、ぜひ足を運んだ際はチェックしてみてください。




■基本情報


名  称:焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン 

     KIRISHIMA WALK FACTORY

     KIRISHIMA ECO FACTORY

住  所:宮崎県都城市比田町5480

電話番号:0986-21-8111

営業日時:KIRISHIMA WALK FACTORY 毎日(要予約)

     11:00~ /13:30~ /14:30~

     KIRISHIMA ECO FACTORY  月~土曜日(日・祝定休)

      9:00~16:00