おいしい鯉料理やチョウザメ料理を食べてみませんか?
今回は宮崎県小林市にある「出の山いこいの家」さんを取材し、お店の特色やおすすめメニューをお聞きしました。

■鯉料理とチョウザメ料理がメインのお店
「出の山 いこいの家」さんは、鯉料理とチョウザメ料理をメインに提供するレストランです。
現社長で3代目だという同店は創業から今年で64年目。小林市で長い間、地域の方に愛されているお店です。
小林市では昔から鯉を食べる風習があったことから、鯉料理屋さんとして創業。チョウザメの養殖は30年ほど前から始められました。

■育て方にこだわり臭みのない鯉料理を提供
「出の山 いこいの家」さんの看板メニューでもある鯉は育て方にもこだわりが。
一般的に鯉は「泥臭い」と言われます。それは鯉がエサを食べる時に泥ごと口に入れ、あとで泥を吐き出すという習性があるからなのだとか。
「出の山 いこいの家」さんで提供する鯉は、鯉の養殖専門業者に一貫生産を依頼。
料理用の鯉は、2年物を使用し、コンクリート詰めの養殖池で管理され、提供前に流水の中で2週間かけて清ジメしていきます。
この間は餌も与えず水のうまさのみを与え、鯉本来のうまさを高めていきます。
こうすることでどんどん身がしまり、泥臭さも無く、水のうまさも合わさった、味の良い鯉が出来上がるのです。

このように育てられた鯉を使った鯉料理は、鯉本来の味が味わえると大人気。創業から60年以上も地元の方に親しまれているのです。
■おすすめ鯉料理は「名水定食」
「出の山 いこいの家」さんの鯉料理は4種類あり、その中でも特におすすめは「名水定食」なのだとか。
鯉のアライ(刺身)にマスの塩焼き、鯉こく、ご飯がセットになり、鯉料理を堪能できます。

【鯉定食。これにマスの塩焼きがついたものが名水定食】

【マスの塩焼き】
■チョウザメ料理は「チョウザメフライ定食」がおすすめ
チョウザメ料理では、「チョウザメフライ定食」がおすすめ。チョウザメのフライに鯉こく、ご飯がセットになっています。
チョウザメが食べられるお店は日本でもあまり無く、珍しいのだとか。

■日本初のチョウザメ民間養殖|日本初のキャビア「皇帝の涙」を販売
実は「出の山 いこいの家」さんは、日本初のチョウザメ民間養殖場であり、日本初のキャビア販売場所でもあるのです。
日本のチョウザメ養殖のはじまりは、宮崎県水産試験場小林内水面試場にて1983年に始まりました。国内で初めて同店から民間養殖が始まったと言っても過言ではないのです。
そこから、国内向けにキャビア加工、魚肉加工の研究を重ね日本初のキャビア「皇帝の涙」の販売を開始。
霧島連山から湧き出る豊富な水を贅沢にも掛け流しで飼育されたチョウザメ、キャビアは小林の誇る食の財産となりました。


【小林産キャビア 皇帝の涙】
■窓からは出の山池が眺める
「出の山 いこいの家」さんの館内はとても広々としており、テーブル席とたくさんの個室があります。
そしてほとんどの個室からは出の山池が眺めることができ、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。この窓から見える出の山池の絶景も「いこいの家」さんの魅力の1つでもあります。
オーナーさんは「日常を忘れて、おいしいご飯を食べて活力を蓄えて欲しい。ただただぼーっとした時間を過ごしてほしい。」とお話しされていました。
静かな個室で、出の山池を眺めながらおいしい料理を食べる。そんな特別なひとときを過ごすことができます。

■まとめ
今回は宮崎県小林市にある「出の山いこいの家」さんを取材しました。
オーナーさんは「鯉の食文化をできる限り継承していきたい」という想いで、創業60年以上続くお店を守り続けています。
おいしい鯉やチョウザメ料理を食べに、「出の山いこいの家」さんを尋ねてみてはいかがでしょうか。

■店舗情報
店 舗:出の山いこいの家
住 所:宮崎県小林市西方1103
電話番号:0984-22-5151
営業時間:11時~14時
定休日 :火・水
店舗HP :https://www.ikoinoie.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100052409604263