「シモン芋」という白いさつま芋をご存じでしょうか。
シモン芋は、アマゾン川上流地域原産で、現地では古くから自然の民間伝承薬として食されてきました。
今回は、先代のころからシモン芋・シモン茶を作りつづけて40年以上の「九州シモン本舗」様を取材しました。

■先代の思いを受け継ぎ、シモン芋を栽培
先代は幼いころから病弱で、体調を崩しやすかったそうです。
さまざまな漢方や薬草を試すなかで、シモン芋を取り寄せてみたところ、その効果を十分に感じられたのだとか。
そこからシモン芋に魅了され、栽培に適した土壌がある西都市へと熊本から移住し、「九州シモン本舗」が発足したそうです。
それから30年あまり、先代夫婦で経営してきましたが、9年ほど前に高齢で続けられなくなったことから、現社長へと引き継がれました。
現社長も「シモン芋を待っている人を喜ばせたい」という思いを持って、シモン芋の栽培にあたっています。
健康を気遣う方が求めてくださるものだからこそ、減農にこだわり、手間ひまかけて栽培しているそうです。


■口にしやすいように、シモン芋を加工・販売
シモン芋は甘みや味はあまりなく、そのまま食べると味気ないといわれています。
しかし他のサツマイモと比べて、ビタミンB群をはじめ、鉄分やミネラル、レシチン、食物繊維などが含まれており、健康を気にしている方の心強い味方です。
「九州シモン本舗」様では、シモン芋の葉や茎を加工し、シモン茶をつくっています。
また、シモン芋を粉末にし、サプリやせんべい、飴などにアレンジしているそうです。

シモン芋を使った商品は、自社や県内の物産館「このはな館」「城の駅」などで販売。
インターネットからの注文も受け付けており、県内だけでなく全国に展開されています。
シモン芋は、とにかく継続することが大切だそうです。
続けることで体調が安定し、喜びの連絡を入れてくださる方も。
そういったお客様の声が何よりも嬉しいと語ってくださいました。




■まとめ
からだを気遣うお客様のために、40年以上にわたってシモン芋の栽培・加工・販売を行う「九州シモン本舗」様。
現在は兼業農家として活動していますが、もっと多くの方にシモン芋の魅力を知ってもらい、いずれはシモン芋づくりに専念したいと考えているそうです。
宮崎を訪れた際は、シモン芋を使った商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
シモン芋に興味を持った方は、ぜひWebサイトも覗いてみてください。
■基本情報
名 称:九州シモン本舗
住 所:宮崎県西都市大字荒武3996-1
電話番号:0983-41-2570
営業時間:平日9:00〜17:00/土日祝日10:00〜17:00
定休日:毎週月曜日と第2・4日曜日